大変喜ばしいことに、近年の医療技術の大幅な発展により、先進国、特に日本では新生児が死亡する可能性は大幅に減りました。
反面、救命には成功したものの障害が遺ってしまった乳幼児や、先天・後天的に難病を患ったお子様方への、その後の成長に合わせた生活や環境については、行政・福祉・医療サービスが全く追いついていない現状です。
生まれ、救われた命がもっともっと光り輝けるために、小児在宅医療はより発展が求められている医療分野なのです。
ご自宅での医療的ケアの継続の為には、多くの医療機器だけでなく、お薬が必要な場合があります。
中には、小さいお子様に十種類を超えるお薬が処方されるケースもあります。また小児在宅のお子様の場合、ちょっとした環境の変化も敏感に感じ取り、度々体調が不調となる例も多くあります。
その都度、例えば呼吸管理を行っているお子様をバギーに乗せ病院を受診し、薬を薬局に取りに行くことは大変な負担です。そのような時、薬局が医師と連携し、ご自宅に訪問しお子様の様子を見ながらお薬をお渡しすることで、ご家族の方が安心して在宅でケアを継続できるようお力添えをしています。
小児在宅は、全国的にもまだまだ手探りの分野であり、確立された手法や制度があるわけではありません。その為、各地域では職種の垣根を超えた勉強会・研修会が開催されており、医療従事者が一所懸命に模索を続けています。私達シフトも、小児在宅がより発展し多くのお子様方、そのご家族の方々がもっと幸せになれるよう尽力していきます。